「ステージ」=
商業施設の販促イベントや各種会合(パーティー、学校行事、式典、、、などなど)での余興等でのショー、いわゆる「営業」
の仕事を得て「プロジャグラー」として活動するためのノウハウを、今回のコラムでは紹介致します。
「ステージジャグラー」になりたいとお考えの皆様の参考になれば幸いです。
それとは別に
・劇場やライブハウスで入場料をいただいて行う公演活動。がありますが、これはまた別のコラムで紹介します。
さて、改めて「営業」とは、イベント会場で出演料をいただきショーを行うことです。
イベント主催者様が企画するイベントに「ジャグリング」(もしくは、エンターテイメント)がほしい、と思った時に声がかかります。
ではどのようにすれば、声がかかるようになるのでしょうか。
このときジャグラーが仕事を受注する主な経路はふたつ。
1 主催者様から発注を受けたイベント企画会社を通して
2 主催者様から直接
パフォーマー仲間から仕事を紹介してもらう、ということもありますが、これは1のケースの変形なので割愛します。(一言付け加えるなら、横のつながりはとても大切です。)
ここで営業を取るために大切なことのひとつを紹介します。
それはパフォーマーとしての自分をプレゼンテーションする資料をつくること。
具体的には
・プロフィール
・宣材写真(アーティスト写真とも言う)
・映像資料
・ウェブサイト
・名刺
などです。
これらが用意できたら、イベント企画会社を調べましょう。そして、イベント企画会社に作成した資料を送ります。
このとき、きちんとアポを取り、手渡しするとなおよい、という話も。顔がみえる相手と仕事をしたいと思うのは自然ですよね。
プロフィールには
・自分のショーの演目
・簡単な経歴
・今まで行った仕事のリスト
・受賞歴(あれば)
で構成されることが多いですが、決まりはないので自分で自分をアピールするために工夫しましょう。
写真はお金を払ってきちんとプロのカメラマンに撮ってもらうことをオススメします。
映像資料は、自分のショーの魅力を伝える効果的な手段です。ショーの最中の映像があると、ダイレクトにショーの雰囲気が伝わりよいかもしれません。
主催者様から直接話がくる場合は、ウェブサイトを経由する場合がほとんどです。
ウェブサイトのコンテンツや作り方は、また話が長くなるので、ここでは深く触れませんが、すでにあげているようなプロフィール素材は、ウェブ上に置いておくとよいでしょう。ここでひとつ言えるのは、きちんと自分を魅せることを意識すれば、金銭的コストをかけずとも、プロのステージジャグラーとして活動をはじめることができるのです。
大道芸などショーをしていると、イベント会社の方や仕事を頼みたい個人の方が、声をかけられることがあります。そんなときのために、常に名刺を持っておくのは大切です。
以上のような自分をプロモーションする資料をつくる。ステージジャグラーになりたいけど、どうすればいいの?と思ったときには、まずそこからはじめましょう。
きちんと自分の存在をアピールして行けば、少しずつ「ステージ」の仕事が入るようになるでしょう。
仕事を受けてもはじめは思うようなショーができないかもしれません。しかし、その積み重ねとそれを踏まえた日々の稽古と研究こそが、やがて大きな財産になります。失敗にとらわれず、前に進みましょう。「失敗」は成長のための栄養だ、というのが、ジャグリングから得られる教訓のひとつなのですから。
上記のような活動は、フリーランスとして活動する場合のケースです。
フリーランスでジャグラーとして活動する、ということは、すぐれたジャグリング能力だけでなく、ショーをつくる演出能力も必要ですし、自分の活動をマネージメントする力や自分というブランドをつくりあげるセルフプロデュース力も必要です。
もちろん、すべてを自分でやる必要はありません。というか、難しい。そのためには自分の活動をサポートしてくれる仲間をみつけることも大切でしょう。自分の強み、弱みを理解して、自分が最高に輝ける活動の仕方がみつけられると最高ですね。
ところで、最近は事務所に所属して活動するケースも増えてきました。
この流れが加速するのは、個々の力が向上して行くことも必須ですが、世間からのジャグリング需要がもっと増して行く必要があります。
ジャグリングの需要を増すためにはどうすればよいでしょうか。
個々がパフォーマーとしてよいものを提供し続ける。その積み重ねが土台に必要です。
その上で、それをきちんと伝えて行く。「ジャグリングってたのしいね!」という体験を増やす。そんな体験ができる場を増やす。
先は長いようにも思いますが、一度加速がつけば、思いの外はやくブレイクスルーがあるかもしれません。
ジャグリングを愛するみなさん、力強く前進して行きましょう。
ハードパンチャーしんのすけ
プロジャグラー。日本のデビルスティックのパイオニアとして、エンターテイナー、インストラクター、