あなたにとって「ジャグリング」は何ですか?
と問われたら、なんと答えますか。
趣味
スポーツ
アート
仕事
表現ツール
などなど...
ひとそれぞれに答えが返ってきます。
答えとして、
「コミュニケーションツール」
と答えた方もいるんではないでしょうか。
ジャグリングは、見ず知らずの方とのコミュニケーションを取るきっかけとなります。 私はしばしば近所の公園で練習しています。
夕方になると近所の小学生がたくさんやってきます。
「なんかやってる!」
「すごい!」
「おれもできるよ!」
わいわいがやがや。
練習に熱中していると、 遠巻きにみていたこどもたちにいつの間にか囲まれていたり。
そこからちょっとした会話がはじまり、仲良くなります。
こどもに限らず、近所を散歩するおとなにも声をかけていただき、ジャグリングのことや私自身のこと、あるいは、話しかけてくれた方についての話、、、などなど話が弾みます。
それが縁で、近所で買い物するときにもあいさつを交わす機会が格段に増えました。
「ジャグリング」は、相手の距離を格段に縮めます。
ジャグリングをやっていたら多かれ少なかれ同様の経験をしたことがある方は少なくないのでは。
そんなジャグリングの特性を活用すると、生活、あるいは、仕事の場でジャグリングを活かす事ができます。
先日、私が行っているジャグリング教室の受講生たちが、老人ホームの敬老会にてボランティアでショーをしてきたそうです。
ジャグリングをはじめて約1年。プロジャグラーと比べたらジャグリング技術はまだまだですが、たのしんでもらおう!という姿勢が伝わったのでしょう、拍手と声援が飛び交う賑やかでたのしい会になり、好評だったようです。
そのあとの教室では
「もっとうまくなって、もっと喜んでもらおう、と思いました。」
とのコメント。
ひとに喜んでもらう、というのは、練習のモチベーションにもなりますね。
仕事の場では、例えば新しいプロジェクトのチームビルディングにジャグリングが使えるかもしれません。
私は企業の研修としてジャグリング講師を依頼されることがあります。
そのときには、ボールをつかったレクリエーションからはじまり、3ボールカスケードのレッスン。
そして、最後は、グループでの創作発表を行います。
ジャグリングをやれ!と言われても、いきなりできる方はまれですから、お互いのできなさ具合を笑ったり、相手の成功にみんなで盛り上がったり、にぎやかに進みます。
そんなリラックスした中で、創作発表。これが面白い。ジャグリングの上達度はひとそれぞれですが、そこをチームの中で補い合い、アイディアを出し合い、発表の形を短い時間でつくります。
この経験が、お互いの距離感をぐっと縮めるとともに、互いの特性の理解につながっているように、私は感じます。
以上の例は、私のまわりでの出来事ですが、みなさんはどんな風にジャグリングを活用していますか。
素敵な経験談がありましたら、ぜひ教えてくださいね。
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「ジャグリング」というと「すごいことをする」という意識が先に立ちがちですが、肝心なのは相手を感心させることではありません。
ジャグリングをきっかけにして、相手との心の垣根を取払い、相手の側に立ってコミュケーションを取り、関係を築くこと。
もしかすると、そういうことはジャグリングの技術を磨きに磨いたひとには物足りないことのように思うかもしれません。
しかし、関係をしっかりと築けば、自分のジャグリング技術をみてもらえる機会はいくらでもあります。
アイスブレイクとしてジャグリングを活用して、ぜひ日常に笑顔をひろげませんか。
ハードパンチャーしんのすけ
プロジャグラー。日本のデビルスティックのパイオニアとして、エンターテイナー、インストラクター、