2年間に渡って連載を続けてきた本コラムも、今回でいよいよ最終回です。
あっという間の2年間でした。締め切りに追われるようにして書いた回も多々ありましたが(笑)、テーマに沿って、思いを巡らせ、整理し、形にする時間はとてもたのしい時間でした。
おそらくこのコラムを一番たのしんだのは、書いている私自身なのではないかと思うくらいです。
この最終稿を書いている現在、「両国パフォーマンス学会」という企画の準備に精力を注いでいます。これは大道芸、サーカス、ジャグリング、、、などをテーマとして考察や研究を重ねるひとが集まって発表する企画です。
大道芸、サーカス、ジャグリング、、、などなど、「パフォーマンス」と括られる事が多いこのジャンルに今何が必要か。それは「言葉」と「記録」だと思うのです。普段みる/やるものである「パフォーマンス」を言葉で多角的に切り取り、議論が深めたいのです。
実際に集まった発表の数々がカバーするジャンルは、歴史から数学・物理、あるいは評論など多岐に渡ります。そのひとつをとっても、パフォーマンスの世界の多様さが感じられます。
この多様さの中にジャグリングが「職業」として成り立って行く可能性が詰まっているように思います。
可能性が詰まっているということは、裏を返すと、今はまだ実現していない、ということでもあります。
2年間に渡るこのコラムの記事が、その可能性を追求し、あなたが「プロジャグラー」として踏み出さんとする一歩の後押しになっていたら、ものすごくうれしいです。
みんなで「プロジャグラー」の道を確かなものにして行きましょう。
連載期間中、たくさんの方から「読んでるよ!」という声をかけていただき、とても励まされました。
応援してくださった皆様、ありがとうございます。
そして、このような場を設けて下さったイベントパートナー様に最大の感謝を。
このコラムを書く事で、たくさんの気付きがありました。
それを現実として、どのように形に変えて行くか。
私の「プロジャグラー」としての探求は、これからまだまだ続きます。
ジャグリングを通していつか時間を交える時に、あなたと「プロジャグラー」論を交換できる事をたのしみにしています。
ハードパンチャーしんのすけ
プロジャグラー。日本のデビルスティックのパイオニアとして、エンターテイナー、インストラクター、